共謀罪と大人の論理
共謀罪
重大な犯罪にあたる行為を「団体の活動」として「組織により」実行しようと共謀すると、実際に行動を起こしていなくても、それだけで罰するという法律。政府案では615の罪と思われる種類が存在する。
「警察って犯罪を予防するための組織じゃないんですか?」
「違うな。それに予防は本来、風邪薬の仕事じゃないんだよ。確かに警察は犯罪に対してある程度の抑止力を持っちゃいるが、事件を未然に防止するためと称して、まだ何もしていない人を見張るわけにはいかない。
警察力がそれをはじめでもしたら、健康な体に風邪薬をぶち込むようなもんだ。社会(からだ)のためにいいことじゃない。
わかるか?警察(おれたち)の仕事は本質的に手遅れなんだ。」
引用 機動警察パトレイバーより
悪が悪であるかぎり、悪人が悪事を働く前にこらしめるべきだ!と主張する主人公に対して、主人公の上司は実際の世界はそれほど単純にできていないことをさとす。
実際の人間社会が、絶対的な正義と善で動いていない以上、人は相対的によりベターな選択しかできない。だから「悪」を目の前にして手を出せないこともありうる。場合によっては偽善を引き受ける覚悟も必要だよと、この漫画は言っているのだ。
引用 漫画に人生を学んで何が悪い より
子供の「悪はこらしめるべき!」という論理に対して、「現実には絶対悪というものを判断するのは難しい」と教える大人の論理。
世の中、漫画やドラマのようにわかりやすい悪なんていない、ということでしょうか?
共謀罪がなぜいけないのかと言われれば
絶対悪がこの社会に存在しないのにもかかわらず
犯罪を犯す前のあいまいな言動、不審な行動だけで団体やグループを捕まえようとする法案だからであります。
また対象を、国際テロ組織にだけ限定すればいいのにもかかわらず、我々一般庶民も対象になっている点がこの法案のおかしい所だと思います。
私は反対です。
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