富野由悠季

自閉からの解放

「誰かが見てくれている、誰かが聞いてくれているという想像は、自閉症になることを予防してくれる。ぼくは、そんな人の思いを大切にしたい。ぼくは、このような仕事(アニメ監督)をすることで、自閉から鬱病になってしまうかもしれない自己を支えることができた。

そして、うわー!こんなひどい仕事をやってしまって、辛かった、辛かった、辛かったぁ~!と思った時に、この辛さを一緒に知ってくれている人がいてくれた、この人がいてくれたんだと思えれば、だったら、また頑張れる 生きていける」

引用 富野 由悠季の話より

結局 富野監督が言いたかった事は

・周囲の世界をプレッシャーと考えずに、よくみて、学ぶこと。
・日常の中にある大事な人との時間を大切にすること

だと思った。

この2つの事柄は、生きていく上で絶対に守らなきゃいけないものじゃない。でも僕は、この言葉に何か救われたような気がした。

僕も、周囲のプレッシャーや社会の不条理さ、将来の不安を知ったり体験したりして、自分自身を追い込んでいたような気がする。

もし仮に家族や友達がいなかったら、不安や焦燥感に押しつぶされて、うつ病になっていただろうという想像は、いつも頭をよぎる。

心許せる人・・・・愛し合える人がいれば、どんな不条理な世界でも生きていけるような気がする。

僕はそんな、人を愛するという自然で最高の気持ちを、いつまでも大切にしたいと思う。

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対談 富野由悠季×進藤晶子

進藤(進藤晶子。元TBSアナ)

富野(富野由悠季。アニメ監督。代表作ガンダムなど)

進藤 失礼ですが、おいくつですか?

富野  今年で65歳になります。

進藤 アニメの監督さんですよね。

富野 おかげさまで市民権を得られる職業になりました。これはとても素晴らしい事です。

進藤 監督は、この職業を通して成長した部分てありますか?人間的に

富野 ないですね。

進藤 どうしてですか?

富野 職業っていうのは、原則としてひとつの仕事をやることじゃないですか。そこからスキルが上がるとか、経験律を上げていくことが大事だというけど、それは本当に一面的なことだけなんです。

なぜかというと、この間の村上ファンドの事件も、日銀総裁の事件もそうなんだけど、スキルや経験律が上がっていくということは、逆にその人の人生の幅をせまくしていることであるからです。

進藤 そうですか?

富野 だって、日銀総裁が公人としての、人間としての倫理観、道徳観というものをまったく忘れてしまったんですよ。彼がエリートであったばかりに、後続のエリートも異議申し立てをすることができなかった。国家経済の大元にいる人が、私利私欲にのっとって物事を判断していいはずがないでしょう?なのにバランスがおかしいと思う感覚がもてなかったのは、変にキャリアを積んだからなんですよ。

進藤 社会の常識とずれてきてしまった・・・?

富野 ええ。儲けの常識と社会倫理はイコールではないんですね。

進藤 ふむふむ

富野 このこととも関連してくるんだけど、こうして僕がアニメ監督を長くやってこられたのも、自分の作品を記憶するってことを、やめたからなんですね。

進藤 そこにつながるんですね

富野 とにかく徹底的に忘れることにしたんです。フリーになった30代前半ごろから、これまでにやった仕事は「忘れよう、忘れよう」としてきた。今日は今日、明日は明日。そして来年の住宅ローンを支払うためになにをしなきゃいけないか。それだけしか考えないような習性をつけてきましたね。

週刊アスキーより抜粋 一部の文章は僕のアドリブです(^w^;)

僕は富野さんを反面教師にしていきますですよ、はい(^w^;)

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対談 富野由悠季×庵野秀明

富野由悠季 (アニメーション監督)

庵野秀明 (監督 代表作 新世紀エヴァンゲリオン)

富野:でも今、バブルが終わって、不況になって杜会がだんだんシビアな方向に変わってきたら、また違ってくると思うんですけどね。

庵野:いや、そうなったらますます閉じこもるだけだと思いますね。

富野:今の子どもたちには、まさにそういう時の活力がないですからね。
本当の意昧の自閉症の人というのは、そうなったら生きていけないんでしょうね。 でも一寸先が闇でも、死ぬまでがんばってみたいというのがぼくの立場だから。

何で生きるのかわからなくても、生きることはそう悪いことじゃないですよ、ということだけは伝えていきたいなと思います。

庵野人は生きようと思わないと、生きていけないと思うんです。 口を酸っぱくして言わないと、人間って生きていかないですから 何で宗教が、人は苦しいことがあっても生きなければならない、なんて当たり前のことをいうのか。 それは言われて自分がそう自覚しないと、多分生きていけないからだと思うんです。

富野:全くそうです。そのぐらい世の中というのは、うまくいかないものなの。だからね、もう少し覚悟を持ってやろうよって、単純にそれだけでね。ぼくらの伝えたいことというのは。

でも今の子たち、特に中高生にとっては学校生活そのものが、うまくいかないものなのかも知れない。

だからアニメを見るときくらい、そういう話も含めて、見せられたくないんだろうね。でも、もうひとつ重要なのは、その程度のことを過酷に感じちゃう子どもがいる、ということなんだと思う。

庵野:そうなんですね。

富野:最近、お米がなかったりするでしょ( とてもいいことだなあと思ってるのね。 食うものが本当になかったら、どうなるかということを、ちょっと僕たちに想像させてくれることができたからね。

1993年 冷夏による米不足当時

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