スポーツ

オシム語録 Ⅱ

Jリーグ ジェフ市原の監督 イビチャ・オシム

彼の言葉には、私たちの経験したことのないユーモアと野心が垣間見える。

今回も彼の語録をほんの少し、紹介しよう。

リーグ戦でジュビロ磐田との優勝をかけた試合で2-2の結果に終わった後、ごったがえす報道陣が集まる会見場で、オシムはまた、記者たちを煙に巻いた。

-----ハーフタイムの時、選手に何を伝えたか?

「0-1でうちが負けている。それ以外にありますか?」

-----引き分けという結果をどう考えるか?

「魚でも肉でもない」

-----現在、ジェフは勝ち点差で首位にいます。気分はいいですか?

「ではジェフが首位にいると困りますか?」

-----○○選手がミスをしましたが。

「あなたは今までミスをしたことがありませんか?」

-----あります・・・・・

人間誰しもミスをしますよ。私だってします。シュートだって外れる時もある。それよりも、彼があの時間帯にあの位置まで走っていたことをなぜ褒めないのか?

-----批判はするなと?

「そうじゃない。日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。野心にかける。受身過ぎる。(精神的に)周囲に左右されることが多い。フットボールの世界ではもっと批判に強くならなければ」

-----あなたは、ご自分が紡ぎだす言葉が、語録と称されて注目を浴びていることをどう考えているのか?

「私は、TVやファンに向けて言葉を発してるわけではない。しかし実は発言に気をつけている。今の世の中、真実そのものを言うことは往々にして危険だ。世の中の真実には、辛いことが多すぎる。だから、大体真実であろうと思うことを言うようにしている。」

-----この会場での言葉も?

言葉は極めて重要だ。そして銃のように危険でもある。私は記者を観察している。このメディアは正しい質問をしているか。ジェフを応援しているか。そうではないのか。新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある。」

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オシム語録

Jリーグのジェフ千葉の監督 イ ビチャ・オシム(64) 去年のナビスコカップで初優勝をした。この文章は初優勝した所から始まる。

沸き立つ選手たちの横で静かにたたずむ。胴上げは固辞した。

「おめでとうは私ではなく、選手に言う言葉だ」

サッカーを人生になぞらえる。6月11日のFC東京戦のハーフタイム。リードを許し、

うぬぼれたプレーをしている。やり直そうと思ったときには遅い」と怒った。8月27日の新潟戦では、単純なプレーに終始する攻撃陣に

何かをやろうとしなければ、何も変わらない」と説いた。

千葉を率いて3年目。下位が当たり前だったチームに初タイトルをもたらした。千葉は強化費も少なく、常時日本代表入りする選手はいない。そんなチームにこう問いかける。

お金がないと、何もできないのか?

走りまくるサッカーは「体をぶつけられないプレーをすればいい」と、小兵が多いチーム事情に合わせた戦術を徹底するからだ。

MFの佐藤勇人選手は胸に染みついている言葉がある。

プロになって良い車に乗り、満足かもしれない。でも、サッカーも人生もあえて挑戦して作り上げる方が充実するものだ

毎年、1年契約なのに千葉から離れなかった。その人生観は野心的で暖かい。

00006424b ~朝日新聞 ひとより~

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