わたし的ヱヴァナビ♪
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
楽天 野村克也監督
結局、ジェフ千葉は内容がよくなかったが、試合には勝った。
ただ、サッカーには偶然はないと思っている。
今回の試合は内容が悪かったというよりも、効率的な動きができなかった。」
2005年3月19日 イビチャ・オシム 大分戦終了後 監督会見にて
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
楽天 野村克也監督
僕は 占いというものを信じていない。血液型の類も含めて。
それはなぜかと問われれば、いくつかの理由がある。
血液型に関して言えば、家族全員が同じ血液型であるにもかかわらず、性格も考え方も好みも全く違うという点。
また最大の理由としては、占いそれ自体が、論理的でないことである。
論理(logic ロジック)
(1)思考の形式・法則。議論や思考を進める道筋・論法。
(2)認識対象の間に存在する脈絡・構造。「歴史の―」
大分前から、自分自身で物事を考えるとき、論理的に考える癖をつけるようになった。
すると、大抵のまわりの人の言ってることに、右往左往されなくなる自分を発見したのだ。
脈絡や因果関係、また根拠や正確なデータのない曖昧模糊(あいまいもこ)としたものを一切、信用しなくなり、論理的でない文章や人の発言を取捨選択していく。
まあ、本当はそれをも含めて全体的に客観的に物事を考えなくてはいけないのだが・・・
ま、難しくいってるけどようは、数学でいうところの三角形の証明みたいなもんですからね(^w^)
なぜAとBは同じ角度なのかを証明せよと同じもん。要はそれは神や先祖の霊や血液型のせいなのです!っていわれても納得するわけないじゃん!w
ぼくちゃんを説得したいならちゃんとなっとくする説明してよw
ようは、しょーゆうこと(^w^;
「遅いじゃないか清水!お前のせいで俺の仮眠時間が少なくなるんだぞ!」
警備員に扮した三神竜也は、ホテルの地下駐車場入り口前で、ベテラン警備員から怒号を浴びせられた。勤務交代時間に遅れたからだ。
「・・・すいません。最近下痢気味で。」
「ったく・・・・お前もすぐ辞める口か?」
「へ?」
予想していない質問をぶつけられて、竜也は一瞬口ごもった。
「いや・・・辞めませんよ。でもなんでそんなこと聞くんです?」
「若い奴らは大体すぐ辞めていくんだよ。精神的にも肉体的にもつらいからな。ま、そのおかげで俺らみたいなのが失業しなくてすんでるんだからいいことなのかもな。」
男は、胸ポケットからタバコを一本取り出すと、口にくわえた。
「そ、そうですよ。で、なんか引き継ぐことはありますか?」
竜也はこの男と会話するのがめんどくさくなって、話題を元に戻した。
「ああ。特に何もないよ。」
「了解です。」
竜也は、小さくなってタバコに火をつけている男の前に立つと、目の前にある道路の左右を確認した。
「異常なし・・・・ですね。車も人の影もないなんて・・・」
「んにゃ、さっき一台地下駐車場に入っていったぞ。」
竜也の耳は、男の言葉を聞き逃すことはなかった。
「何時ごろです?」
竜也は素早く言葉を返す。
「一時間前くらいかな・・・黒のセダソがこっちの誘導を無視して、もの凄いスピードで入っていったのは・・・・あれはびっくりしたよ。」
「窓にはスモークは張ってあったんですか?」
「一瞬だったからな・・・・そこまでは・・・・・」
「そうですか・・・・・」
竜也の声のトーンが、低くなった。
「ま、そんだけだ。何か事件でも起こったら、その携帯無線機で知らせてくれよ。ほとんど使ったことはないけどな・・・」
男はアスファルトでタバコの火を消すと、竜也を背に歩き始めた。
「あの・・・・」
「何だ?まだ、何かあるのか?」
男は、竜也に顔を向ける。
「名前・・・・・なんて呼べばいいんですか?あだ名とか嫌いですよね?」
男は、はじめ竜也の言葉の意味がよくわからず、少しの間黙っていたが
「ああ・・・・そうか・・・・そうだな・・・・・飯嶋って何か堅い名前だよな・・・・・・・・康(やっ)さんでいいよ。みんなそう呼んでる。」
飯嶋は、ヤニだらけの歯を見せた。
「康さん、これからもよろしく!」
竜也は そう 答えた。
☆ 前回までのあらすじ ☆
主人公 三神竜也は北海道サッポロ市のグランドホテル「エクス」で警備員に扮して潜入。そこで彼はある人物の犯罪の決定的瞬間を抑えるためにその人物が宿泊している部屋を突き止めようとしていたのだが・・・・
『・・・・何で拳銃なんて持ってるんだ!?ここは日本だぞ!?』
清水は、背中に突き刺さる突起物の感触に震え、自分から両手をあげて降伏のポーズを示した。
『こ、こんなとこで、こいつ、何をしよってんだ?テ、テロか?』
清水の背後では、男が物音を響かせていた。
「うくっ」
清水の口に何かが押しあてられる。
『口が・・・開かねぇ・・・・・ガムテープか?』
言葉は、清水の脳内で反芻されるだけで、返事は返ってこなかった。
「!?」
清水が気持ちを動転させている間にも、着実に彼の自由は制限されていった。
『何も見えない!!あ!耳に何か入れやがった!!これで何も聞こえなくなっちまった!!』
声にならない絶叫が彼の体中に響き渡り、彼は手をまわして周囲の情報を何とか得ようと必至にもがいた。だがその行動も、一瞬のうちにうしろにいる何かによって、終幕をむかえた。
『業務用のタオルとラッピング用の紐で二重に縛れば、そう簡単にほどけないだろ・・・拘束道具はここにあるものだから足はつかないし、情報をシャットアウトすれば、恐怖と不安で記憶や情報があやふやになるかもしれないしな・・・』
掃除夫山田こと、龍也は、警備員清水の衣服と装備を身につけると、洋式トイレに山田のIDとネームプレートを流し、清水を掃除用具入れに押し込んで男子トイレをでた。
「一晩ぐらい入ってても死にはしないさ・・・・しかしあいつの髪は黒だったな・・・・あとでヘアスプレーで何とかするか・・・」
竜也は、指が拳銃の形をした人差し指のままだったことに気がつくと、それを隠すようにポケットの中に押し込んだ。
「拳銃なんて持ってるわけないでしょ。ま、実際にあったことだし馬鹿に出来ないよな。こうゆうの」
そのとき、竜也のイヤホンから、勤務交代の命令が飛び込んできた。
「そろそろ交代の時間だけど・・・・・変わりますか?」
「いや・・・・・いい。寒いだろ?」
「若いから大丈夫ですよ。こっちは監視カメラの映像と睨めっこし続けて、目が痛いんで・・・」
30台近くの小型テレビ画面が、狭い警備室の暗闇の中で、ぼーっと警備員の顔を青白く浮かび上がらせていた。
「あと一時間したら交代だろ?それまで待てよな。」
「退屈してんですよ。不審者なんてカメラに映りませんから。映画じゃあるまし。」
「こっちも異常なし。いつものことだ。」
「功さんは悪戯しても起きないですしね・・・・よく眠れるよ。」
「寝かせてやれよ。若くないんだから。」
「まったくやりがいなんてありゃしない・・・・・・携帯だって圏外なんだから・・・」
「しりとりでもするか?」
「冗談・・・・あ、ちょっと席はずします。」
「何だ?誰かいたか?」
「違いますよ。トイレです。」
「いちいち言わなくていいよ。そんなこと。」
「へいへい。」
清水は、警備服のまま、部屋をでた。胸には、無線機をつけたままである。
「来週で辞めようかな。契約社員じゃこの先不安だしな・・・・」
男子トイレに入ると、一番奥の個室のドアが閉まっていることに、彼は気がつかなかった。
「30になっても続けられる仕事じゃないな・・・・・まったくさ・・・」
小便の湯気が、顔を覆うのがたまらなく不快であった。
そして彼の後ろで、音もなく、個室のドアがゆっくりと開き始めた。彼は、まだそのことを認識してはいない。
「強盗でも侵入してくれば、俺がかっこよく・・・・・」
最後の言葉は、かき消された。とゆうより出せなかった。
彼は脊髄で、細く長い突起物が当たる感触を感じ取った。
カチャ
声が出なかった。出せなかった。
「!?」
「喋るな!」
低く鋭い声が、清水の耳をとおって脳髄に響き渡る。
「振り向くな、じっとしてろ。」
清水の背中にさらに強く、何かが押し付けられていった。
『グランドホテルの中に潜入できたはいいが、どうする?』
山田隆と明記されたIDカードとネームタグを確認し、それを身に付けて掃除夫として振舞っている龍也には、多少のあせりがあった。
大通り公園で、やつらの不正や賄賂、便宜を図っている現場を抑えて、彼らをメディアや警察、検察に告発するプランが、大幅に下方修正されているのではないかという実感が、龍也に焦燥感を抱かせていた。
「腕の一本でも折れば、俺の気も済んだのにな・・・」
ホテルの監視カメラの死角を意識しながら、龍也は汚れてもいないホテルの床を、山田隆として磨きつづけるのであった。
「フレキシブルアーマーの稼動データもあるし、ここら変が潮時か・・・・・」
腕時計の針を確認する。午前12時を過ぎたあたりであった。
「東館と西館と北館のどこにいるんだ。まさか受付で聞くわけにもいかないしな・・・」
付け髭と黒ぶち眼鏡は、龍也の茶髪に不似合いな組み合わせである。
「ススキノにいけば、情報は手に入るか。何のためにホスト店を経営してるんだよ。あ、キャバクラのほうが良かったかな・・・」
ホテルの廊下は、龍也以外、人間の息吹が感じられないほど静まり返っていた。
廊下の蛍光灯は、永遠に、廊下を照らしつづけているのであろうか?
「おい山田!遅いじゃないか!ごみ捨てるのに何分使ってるんだ!?」
「すいません。タバコ吸ってたんで・・・」
作業帽を深くかぶり、山田は頭を下げた。
「ちっ、アルバイトはいい気なもんだぜ。」
「ま、そんなとこです。深夜手当てがあってナンボですから。」
山田は、自分のロッカーを見つけると、急いで胸に自分のネームプレートをつけることを忘れなかった。
「・・・・・まあいい。今は急な仕事もないから許してやるよ。」
「ありがとうございます。・・・・・し、品穂さん?」
「ああ・・・・・変な名前だろ?」
「そんなことないです。」
「へっ、急におとなしくなりやがって。ニコチンの性か?って・・・・おい!クリーニングマシンを持ってどうする気だ?」
山田は、部屋の隅に置いてあったホテルの床を洗浄するためのマシンをひきずって、部屋を出ようとしていた。
「・・・・・床を磨こうと思って・・・・することないし・・・」
「昼間やったろうが。もう忘れたのか・・・」
「たしか、東館の6階以降にやり忘れた箇所を思い出したんです。」
「今から?仮眠取らなくていいのか?」
「若者は一日くらい徹夜しても大丈夫ですよ。」
「俺もまだ三十だけどな。いいよ。やってこいよ。」
「ありがとうございます。品穂さん。」
山田は、愛想のいい笑顔を品穂に向けた。
「山田!このごみの捨て場所わかってるか?」
「はい。外のごみ置き場ですね?」
緑色のユニフォームを来た茶髪の青年がその声に反応する。
「お前、今日が初仕事か?グランドホテルはどうだ?」
「凄いっすね、ここ。初めてですよ・・・こんなとこで掃除するの。」
青年は、目を輝かせながら答える。
「いいか。まじめに仕事してればこのホテルの宿泊チケットくらいやらないでもないからな?」
上司らしき眼鏡の男が、青年の肩を叩いた。
「本当ですか?」
「ああ。だからまじめに仕事しろよ。最近は辞めるやつが多くて困ってるんだ。時給は安いけど頑張れよ。」
「はい!外にごみ捨てに行ってきます!」
青年は、茶色いごみ袋を両手に抱えて、関係者専用と書かれたドアを飛び出した。
そして、そのあと、彼はしばらく戻ってくることはなかった。
『・・・・・・・・・・・・』
龍也は周りを警戒しながらも、盗聴のために仕掛けておいた録音機の再生ボタンを押した。
「・・・・・あっ・・・・○×~<”!?」
ベンチに座っていた男達と録音マイクとの距離は、およそ10メートル。車のエンジン音や人の声などが多く交じり合っていたが、声を拾えていないはずはなかった。
「・・・・・・・原田さん。場所を変えましょう。どうやら変な虫が公園の中にいたようですぞ。」
ようやく、龍也の耳は、男達の声を認識し始めた。
「!?警察ですか?メディアですか?」
「わかりません。ですがどっちにしろ、このままじゃ迷惑がかかります。また日を改めますか?」
「いえ・・・是非今日中に渡したいものがありまして・・・それを防さんに・・」
「わかりました。なら車を用意してあります。どうぞそちらへ・・」
「行き先は?」
「グランドホテルですよ。予約してあります。そこなら」
「はい。」
龍也は、止めていたバイクのハンドルをねじ込んだ。
「さっきの用心棒にもっと聞いておけばよかったか!?」
龍也の乗ったバイクは、サッポロのイルミネーションの海を、目的もなく回っていた。その間にも時は平等に、人間達の間で、刻まれていくのだった。
「遠くに入ってないはずだ・・・・ああ・・・そのはずだ・・・」
力強くバイクのギアをあげると、龍也はメットの外部に取り付けられた赤外線センサーのスイッチをOFFモードに切り替えた。
「バッテリーを使いすぎる・・・・・何か他にやつらを捕まえる手立てはないのか・・・」
龍也は、目の前の信号機が青に変わるまでのあいだ、自分の所持品をくまなくチェックし始めた。
「ン・・・・集音マイク・・・・・さっき盗聴用に使っていた・・・」
デジカメとセットで持ってきた集音マイクとMD録音機が、龍也の胸ポケットに静かに眠っているのが確認できた。
「・・・・・・・まだ録音モードになっている・・・・切るのを忘れたか・・・・・・・・・・・・・・・・・・これだ!」
龍也は、バイクを路肩に止め、いそいでMDの再生ボタンを押した。
『時間をかけずぎたか・・・』
サングラスの男を振り切り、龍也は公園の隅のベンチに駆け寄った。
『チッ!』
さっきまでいた男達の姿は、ベンチの上から忽然と消えていた。赤外線カメラを使って公園の中を見回しても、動く人影のようなものは、確認できなかった。
『逃げられたか。』
龍也は自分の読みの甘さを痛感すると共に、茂みの中に隠してあったバイクにキーをねじ込んだ。
『奴らが雇っている用心棒の気配を感じ取れなかった・・・・・いくらフレキシブルアーマーを開発したって、これじゃあ何の意味もないじゃないか!!』
龍也は、唾を吐き出そうとするのを必死にこらえると、勢いよくハンドルを切って、公園からパチンコ球のごとく飛び出した。
「タクシーや迎えの車がくる前に見つけ出す!!じゃないと・・・・何もかも意味がなくなる!今日のことも、これからのことも!」
龍也の焦りと不安とは裏腹に、冬のサッポロの街は、深く穏やかであった。
まだ彼の夜は、始まったばかりである。
カメラでシャッターを切ろうとしたその刹那、龍也は何かにつまづいて、地面に激突した。
「グッ!!」
大地との衝撃が体全体を包みこみ、龍也は最小限の悲鳴をあげた。
「こりゃ失礼。私の足が君の足に絡まってしまったみたいだな。」
地面にうずくまる龍也の背中に、男の声がのしかかった。
「・・・・・・・」
「あんた・・・・ここで何してる?見たところ暴走族じゃなさそうだな?」
「・・・・・・」
「喋れるんだろう?日本語通じないわけじゃあるまい?」
男は、龍也のヘルメットをぽんと叩いた。
「やめときな。世の中には知らないほうがいいこともあるしさ。ここで素直にデジカメ渡してくれれば見逃してやるから、な?」
男はタバコに火をつけると、煙を龍也に吹きかけた。
「じ・・・・・」
「あ?なんだ?」
「邪魔するなぁ!!」
龍也は素早く足を回すと、男の右足を引っ掛けた。男はその俊敏な動きに声もあげず、その場に尻餅をついた。
「!?」
「騒ぎが広がる前に、片をつける!」
一瞬何が起こったか理解できていない男の顔めがけて、龍也の拳が一直線に振り下ろされる。
「ま、まて!」
「殺すもんか!」
男がかけていた黒のサングラスが、サッポロの夜空に静かに舞っていった。
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